気象弁護士ヒロ　思わず空を見上げたくなる♪♪：SSブログ

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2021年02月16日｜ 2021年02月17日｜2021年02月18日ブログトップ

途上国の高齢者にワクチンが届いた後に僕は接種しようと思う　 [閑話休題]

今日から日本でもワクチン接種が始まる。医療従事者が対象だ。

高齢者については４月以降になる見通しだ。しかし、メーカーからワクチンが適時に供給されるか、不透明である。

その他、ワクチン接種のロジ面でざまざま課題や懸念が指摘されている。医療史上最大の国家プロジェクトであるから、走りながらその都度、調整していくほかないであろう。

国内の目先の細かな課題に目を向けることは重要であるが、もっと大きな視点も忘れてはならない。

先進国など約70か国でワクチン接種が始まっているが、アフリカなどの途上国ではほとんどワクチンが行き届いていない。途上国で感染が長期化すれば、ウィルスがどんどん変異し、今のワクチンが効かなくなる可能性がある。

自国民の接種を優先させたい気持ちはわかるが、コロナに打ち勝つには途上国にも目を配る必要がある。今の調子では途上国にワクチンが行き渡るのに３年以上かかるという。

ワクチンを接種しても感染を防止できるか不明だ。現時点でエビデンスがあるのは、ワクチンを接種すれば、たとえ感染しても発症や重症化のリスクを20分の１に下げられることだけだ。また、国民の約７割が接種すれば“集団免疫”を獲得できるかどうかも不明である。

そうであれば、僕は接種を急ぐ必要がないだろう。重症化のリスクの高い高齢者や基礎疾患のある人が僕よりも優先的に接種すべきだ。このことは途上国の人にもあてはまる。だから、途上国の高齢者にワクチンが届いた後に僕は接種しようと思っている。

たった一人でこんなことしたって何も変わらないだろう。でも、一日も早く途上国にワクチンが届くことを願っている。